お問い合わせをいただいてから少し時間が空いてしまいましたが、セルアニメ風(トゥーンレンダリング)での“天使の輪”の設定について投稿したいと思います。
私の知る限り、アニメなどを見ていると“天使の輪”の表現方法も「髪の毛の凹凸に合わせて波打っているタイプ」と「凹凸の影響を受けないフラットなタイプ」の2種類があるように思われます。
そこで今回は、上記画像向かって左側の「髪の毛の凹凸に合わせて波打っているタイプ」の“天使の輪”の設定方法について投稿します。
モデリングに関してはもちろんですが、髪の毛の流れに合わせて凹凸のある形状に仕上げる必要があります。
マテリアルはご覧の通り、シェーダーモデルを[トゥーン]に設定し、陰影の強弱は「シェーディング」パネルの[放射]で調整します。
実際“天使の輪”自体はマテリアルノードを使用して作成します。入力した「マテリアル」ノードの[スペキュラー]は無効にします。続いて「ノーマル」ノードへ繋ぎ法線で“天使の輪”の位置や角度を設定します。次に「値の絞り込み」ノードへ繋ぎ幅などの微調整ができるようにします。これら「ノーマル」ノードと「値の絞り込み」ノードの設定はひと通りノードを構築してから調整することをオススメします。
後は「カラーランプ」ノードへ繋ぎ“天使の輪”となるハイライトの設定を行い、「ミックス」ノードの[オーバーレイ]で、ベースのマテリアルと“天使の輪”を混合すれば完成です。
次回は、髪の毛の凹凸の影響を受けないフラットなタイプの“天使の輪”について投稿したいと思います。